来週は東京と徳島に行く。
そのいそがしい週の前の週末にコンサートに行く。
大阪交響楽団 第127回名曲コンサート ◇昼公演◇
2023年6月17日(土) 13:30 開演
会場 | ザ・シンフォニーホール |
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ベルリオーズの幻想だと思い込んでいたが、ショスタコーヴィッチだった。ただしこの曲は理解がまだできていない。
軽妙な皮肉1楽章は聞きやすいリズミカルで演奏時間も短い。問題は2楽章か。フルートのわかりにくいメロディアスな木管楽器のリレー。ショスタコーヴィッチの交響曲のなかでコーヒータイムみたいな軽さかな。
しかし、彼のテーマでもある社会不安が全面に出てきているがまだ軽い。なんとか気にせず軽く受け流そうという気持ちか。三楽章ではまた不安を感じつつ軽妙に受け流そう、そんな気持ちを感じる。リズミカルな木管楽器、弦、金管楽器が交互に奏でる曲想。一巡すると重々しさを装った低弦・ファゴットが現れる。ゆっくりとした不安がそれでも奏でられるが軽妙さがそれを打ち消そうとする。長調になりそうで短調。交互に行きかう。まるで今の世相を感じる僕の心境よりは重症な痛々しさを慰めてくれる。民謡調なメロディ。軽妙になる。打楽器の軽い打音に不安を感じつつ、いつの間にかフィナーレになるとますます軽妙かつ感情が表にあらわになる。行進曲風の不安を隠しつつ進むメロディがそこまでの痛々しさを現わさず、現実逃避のような軽い曲か。
深くはまだ理解できていない。
もう一度はじめから別の演奏で聴く。先ほどのサロネンよりも音色がふっくらしている。モーツァルトのディベルティメントのように軽く透明な音楽でリズミックだ。
ショスタコーヴィッチ・コーヒータイム交響曲か。おれも少しは心を軽くしないと潰れてしまう。たまにはいい。こんな軽めのショスタコーヴィッチの交響曲も。
楽しみにしておこう。