気が付けばもう12月だ。今年は昨年に比べると寒い。そして秋がほとんどなかった。
昨日、今年最後の紅葉を観に行った。
岸和田の牛滝・大威徳寺。初めて行った家から近い紅葉の名所だ。
何も考えず、BMWを運転すること約45分。それにしてもBMWの運転は快感だな。
エンジンはいい音を出す。加速もいい。いつも運転するたびにいい車だと思い、コマーシャルで言われている『駆け抜ける喜び』を感じる。まったく国産車とは別物だな、と
つくづく実感する。
そんな運転の楽しみを感じながらも、大威徳寺に到着した。
紅葉は終わりかけで、葉っぱはすでに枯れかけていた。もう少し日差しがあればきれいだったかもしれないが、あいにく曇りであった。
可愛らしい二重の塔?が建立されていた。1551年頃のものと立札に書いてあった。
もう五百年近く前のもののようだ。ただし四十年前ぐらいに修復したもののようだ。
寺の奥に小さな滝がいくつかあった。少々上りがきつく、足元もあまり良い状態ではなかったが歩いてみた。
子供のころに見たような、山と川、そしてきれいな清流。なんか心が洗われるような感覚だった。六十五歳という初老でなにも感動をすることも驚くことも感覚的になくなってきた昨今だ。別に生活に疲れているわけでもなく、毎日を淡々と過ごしているのだがこの俚た景色と山・川・建物に癒される。
特別きれいな紅葉でもなく、特に何もないのだが川の水の透明感に少し感動した。
休日を楽しむ人々も良い借景だった。遠足に来ている保育園の子供たちや同年代の夫婦やその他家族連れなどいろんな世代がいた。なんか人にも感動した。
それだけ自然豊かな場所で憩う人々は美しかった。つくづく思う。生きていてよかった、と。
令和五年十二月二日 午後