学生時代の風景を歩く

 仕事を朝済ませ、そのまま何気なく京都にいやほんとは草津に行くつもりだったが、気が付いてみると上賀茂に着いていた。
神社の駐車場に車を止めた。景色のなつかしさと素朴な美しさにひきこまれ、歩くことにした。

 


大田神社の鳥居の朱色がまぶしく輝いていた。

月曜日の午前11時。静かな時間。僕は枯れてしまった杜若を見て、あー過ぎてるよなと思いながら神社の奥へ足を進めた。

誰もいない神社の中を歩く、なつかしさと楽しさ。俺の時間だ。今のおれの自由。
そして神様に祈る。『家族の健康に感謝します。仕事をさせてもらっていることに感謝します。』と。